こんにちは。
僕の最近の趣味は、『ドライブ』なんですが、プロフィールにも書いてある通り、なんと免許がオートマティック車限定だったんです! 日常でマニュアル車を運転することはほぼないので困りはしないんですが、せっかく時間もあるしということで春休みに限定解除してみました。
なぜ限定解除するのか
オートマを選んだ
僕が車の免許を取得したのは大学1年生の夏休み。福島県に合宿に行き取得しました。オートマ限定を選んだのは、
- 家の車がオートマだし、家族がマニュアル車に乗り換える可能性は十分に小さい
- 日数が短くて手頃。簡単そう。
- 友達もオートマだった
という理由でした。実際合宿に行き教習を始めてみると、ゴーカートなどと揶揄されるオートマ車であっても難しく、教官に注意されることが多く、「これでマニュアル選んでたら大変なことになってたな...」と感じました。多分運動神経が悪いからだと考察しています。
限定解除をしたくなる
さて、免許を取り1年ほどたち、すっかり運転が趣味になると、ある一つの感情が湧き出てきます。
「難しそうだからという理由でオートマを選んでしまったものの、本当にマニュアル車の運転方法を一度も知ることなく死んでいいのか。」「一度でいいから運転してみるべきなんじゃないだろうか...」
いうまでもないですが、僕みたいな一般人がマニュアルトランスミッションの自動車を運転してみる最も一般的かつ現実的な方法は、マニュアル免許を取得し公道で運転することです。(そうですよね?)
ちょうど、オートマ車の運転にもだいぶ慣れてきて(まだ下手ではあるが)、すこしチャレンジングなものを求めていたということもあり、マニュアル車に憧れを感じ始めた僕は、ちょうどいいタイミングで到来した春休みを使って、オートマ限定解除を目指すことをとうとう決意します。
※ちなみに、後述しますが、もとからオートマ限定免許を取らずに、マニュアル免許をとればよかったとは思っていません。
限定解除の流れ
教習所を探す
オートマ限定免許の限定解除をし、マニュアル車も運転できるようにするためには、教習所に通うほかに、免許センターでの一発試験を受けるという方法もありますが、当然運転方法など一ミリもわからないので、素直に教習所に通うことにしました。
家の近くには2つ教習所があり、1つが大手でオンデマンド教材とか送迎バス等のサービスがありきれいなところ、もう一つがやや小さめな自動車学校で送迎バスの類はなく、学科講習も対面のところでした。ただ同じ限定解除でも値段に開きがあり、後者の方が10,000円以上安く、入所料・検定・証明書手数料など全て込みで50,000円程度でした。
実は、教習所で限定解除する場合の最短は、場内技能講習4コマ(うち1コマ見きわめ)+審査(卒業検定・場内)のみであり、学科講習や試験は一切ありません。最短で卒業できれば教習所に通うのも、たったの3日のみになるので、送迎バス・オンデマンド学科教材等の有無はあまり関係ありません。
とくに迷うことなく、安い方を選びました。
ちなみに、教習所のウェブサイトなどに限定解除の値段が書いてないことが多く、やってないのかな?って思ってしまいがちですが、たいていの教習所はやっているため、問い合わせると教えてくれます。
教習所に通う
延長したくない。
前述の通り、通うと言っても、最短教習2日間(4コマ)+審査(卒業検定)の3日間のみです。
が、入学手続きの際に、ほとんどの人が最短の4コマでは収まらず延長していると言われ、パニックになりました。普通免許取得の際は、学生限定で何度延長しても料金保証などという制度もありますが、限定解除を申し込む段階でそうしたオプションはなく、延長すれば延長しただけ教習代が追加で請求されるからです。
1回の教習が5,000円。決して教習代が高いとは思いませんが、出費としては痛すぎます。
初回の講習までに、YouTubeにある、ありとあらゆる解説動画を視聴し、半クラッチ・坂道での発信・ギアチェンジの仕方を勉強してから行きました。
常に急ぎ足。
さて、いざ初回の技能講習が始まると、予習の甲斐あってか、初めての発信でもエンストせずでしたが...
とにかく時間がない
半クラッチでの発進を2回くらい練習したら、「次は右左折の時に使う断続クラッチの練習ですっ!!」と次の練習へ。まだ半クラッチ練習したいんだけど、みたいな感じでした。
普通に免許を取るときでいうところの、一段階(場内コースでやること)の内容+方向転換+縦列駐車の全てを3コマ150分でカバーしないといけないわけですから無理もありません。だいたい、以下のような構成だったと思います。
- 1コマ目: 発進・停車・場内周回・断続クラッチによる右左折
- 2コマ目: S字・クランク・坂道発進
- 3コマ目: 方向転換・縦列駐車
- 4コマ目: 見きわめ
無理ではないものの、オートマ車での運転にある程度慣れていないと最短での卒業は難しいのかなという印象でした。
場内のみ
上でも書きましたが、限定解除では場内教習のみです。コースから出て公道で教習するいわゆる二段階のようなものは存在しません。
通っていた教習所が狭かったこともあり、外周でも最高速度は30km/h。ギアは2速までしか使いません。「実際に公道走るときは、3,4,5速と上げていくんだけど、その練習は自分でしてね。」と言われました。意味が分かりません。
何が難しいの?
オートマ限定免許者が限定解除する際、最も難しいと感じるのは、半クラッチを始めとするマニュアル車特有の操作だと思いますよね?
実際、そうだと思います。クランクなどは断続クラッチ状態で狭い道を通っていかなければいけず、最初からマニュアル免許取る人ってすごいなって思いました。多分、最初からマニュアル免許をとろうとしてたら病んで途中でリタイアしていたんじゃないかと本気で思いました。しかし、それに次いで意外にも難しいと感じたのが安全確認でした。オートマ免許を取った時に叩き込まれた安全確認方法ですが、実際免許を取って公道を走行しているとついつい自己流になりがちだからです。
- 進路変更時の「ルームミラー・合図・サイドミラー・目視」の安全確認と巻き込み確認
- 右左折時の進路変更(幅寄せ)
- 上の進路変更を始めるタイミング・ウインカーを出すタイミング
は特によく注意されました。ちなみに、限定解除の場合、これらは知っている前提なので、改めて教えてくれることはなく「自分で復習しておいてね」と言われました。安全確認を既定の手順でできていないと深刻な危険に直結するため、検定でも厳しくみられると言われ、マニュアル車特有の操作云々よりもこっちの方が難しくない?って思いました。
審査(卒業検定)を受ける
何とか、延長なく見きわめも良好をもらったので、卒業検定に最短で進むことができました。限定解除で同時期に通っている人などいるはずもなく、審査を受けるのはその日、僕一人でしたが、規定か何かで車には検定員と受験者以外にもう一人乗っていないといけないらしく... 教習所の職員の方を乗せました。(緊張)
検定内容は、普通に免許を取るときの修了検定(仮免検定・一段階検定)+方向転換or縦列駐車です。
途中、緊張からかクラッチを操作する左足が震えてしまい、車がガクガクと揺れ始めた時、優しい検定員の人が試験を中断し、「足の震えが収まってから再開しましょう」と言ってくれました。(普通に恥ずかしい)
なんだかんだ言って、エンストを2回・2速発進(間違えて)を2回しましたが、合格できました。
聞いた話によると、発進時のエンストは迷惑ではあるものの危険性はあまりないため、大きな減点にはならないそうです。踏切内でのエンストや脱輪、坂道での大きな後退等の方が致命的な減点や検定中止につながるため注意が必要です。
免許証を書き換える
検定の合格書を手に入れたら、免許センターに行きます。そこで、
- 書類の記入(教習所であらかじめ書いてあるものをくれた)
- 手数料の支払い(1,400円くらい)
をすれば、限定解除された免許証を受け取れます。視力検査・写真撮影・学科試験等はありません。
限定解除をすると、免許証の裏面に限定解除スタンプを押してもらえ、これがあることでマニュアル車も運転できるようになります。表面のAT車限定がその場で消えることはありませんし、表面に取り消し線が引かれたりもしません。
ただし、これが嫌であれば、2,000円くらい払うと表面にAT車限定の記載のない新しい免許証を発行してもらえるそうですが、顔写真撮影などもあるそうです。
僕は免許の更新まで後1年程度だったので、気にせずにスタンプにしてもらいました。更新すればもともとマニュアル免許だった人と同じく限定欄への記載がないものになるそうです。
限定解除のススメ
限定解除時の注意点
オートマ免許を持っていて、限定解除しようかなってなった時の注意点です。
技能講習4時間は、法律で定められている最低時間数に過ぎない。
教習所の方も、4時間で延長なく終われる人の方が少ないと言っていました。どうしても最短で終わらせたい人は、事前にYouTubeなどで予習をし、足と手がどういう動作をしないといけないのかのイメージトレーニングを行っておくといいでしょう。
事前にオートマ車での運転にある程度慣れておいた方がいい
前述の通り、限定解除は教習時間に余裕がないため、オートマ車の運転ができることを前提に進むことが多いです。特に、
- S字やクランクで必要な車幅感覚、ハンドル操作
- 教習所の安全確認方法(ルームミラー・合図・サイドミラー・目視等)
等は、事前にオートマ車で練習できることなので、練習しておいた方がいいと思います。
特に事情がない限りMT車に乗る機会はほぼない
実家の車がマニュアル車であったり、会社の社用車がマニュアル車であったりしない限り、マニュアル車に乗る機会はほぼありません。
より正確に書くのであれば、乗れません。
限定解除後に友達とMT車のレンタカーを借りようとしましたが、ほとんどありませんでした。Times Car Shareや大手レンタカー会社にはほぼなく... 見つけても免許取得からの年数が厳しかったりと、乗りたくても乗れないのが悲しいです。日本ってこんなにマニュアル車ないんだなっていうのが正直な印象です。
実際にのってみた
限定解除したのが、2月中旬。そして2月の下旬に友達とともにMT者をレンタルして運転してみました。2速までしか使ったことない人間の僕が運転できるのかどうか、不安でしたが無事できました。(2回エンストした)
教習車はすぐにガタガタいいはじめエンストしますが、現代の新しい車はあまりエンストしないそうです。実際、エンストした2回は、4速のまま発進しようとしたもので、半クラッチの繋ぎ過ぎなどでエンストすることは一度もありませんでした。また、エンストしてもクラッチとブレーキを踏み込めば、自動で再始動する機能までついてて、6時間のレンタル終了時にはもっと乗りたいと感じるほどでした。
オートマ車より運転操作が難しいのは当然ですが、難しいが故にうまくできると楽しい! ギアチェンジの時に、変速ショックなくつなげると快感を覚えます。よくマニュアル車に乗る人が言う「車を本当に操っている感覚」というものの一部を感じることができた気がし、限定解除してよかったなって感じました。
※家族に、家の車をマニュアル車に買い替えるよう説得していますが、成功の兆しは見えません。
では、また。
ちなみに...
春休みだからこそ、自分でテーマを見つけて勉強し、このサイトにまとめていけたらなと思っています。
これが最後の記事にならないことを祈って。
というフラグとしか思えない1文を末尾に添えた記事を投稿してから、早2カ月。春休み中は「春休みにしかできないことをしよう!」をコンセプトに生きていたので、当然勉強は後回し。このポートフォリオ(ブログではない)に書くことなんて生まれません。大学が始まって日常生活に戻ってからが本番だ!などという妄想をしていたものの、いざ始まってしまえば始まってしまったで忙しいことを言い訳に、自主学習等しません。
ということで、「勉強したことをまとめて、サイトにまとめる」なんていう高邁な思想は一旦保留にし、適当に書きたいことを書く、落書き帳みたいなイメージで今後は行こうと思います。