概要
はがきで完結しない。でもサイトだけでも終わらない。
2024年1月1日に送った年賀状には、これまでで初めて手書きの個別メッセージを書きませんでした。代わりに、はがきの約6割以上を0と1の羅列というデザインにしました。2023年は工学部から情報系の学科に進学し、2進数に代表されるようなデジタルの世界に初めて触れることになりました。デザインとしても0と1の羅列は2023年という年をよく表していると言えます。
ただし、この0と1は単なる羅列ではありません。英文のメッセージを符号化したもので、復号することにより元のメッセージを読むことができます。年賀状にのっているQRコードを読み取ることで、このデジタル年賀状サイトに飛び符号語を復号することができます。これは、はがきの年賀状とサイト上のデジタル年賀状の2つがそろうことによってはじめてメッセージの復号という体験ができるようになっていて、文字通り、紙とデジタルが融合しています。
(※ここでのデジタルとは、離散の意味と単にコンピュタなどによる代替の意味で使っています。)
技術仕様
アルファベットを符号化する方法として、一番最初に思いつくのがASCIIコードですが、それでは符号化率が低すぎるため、LZ78符号を採用しました。符号化並びに復号のプログラムは、大学の実験科目の課題で作成したものを流用したためPythonで書かれていて、各種アニメーションや返信フォームなどはJavaScriptで動いています。PyScriptというフレームワークを採用することで、静的ページでPythonを実行することができています。